次世代材料として注目されるセラミックの国内開発動向

セラミックは古くから我々の身近なところで使われており、特にその耐環境性を利用し厳しい条件下でさまざまな分野にて応用がなされている。近年では耐熱性を活かしセラミック基板などの電子部品への応用が進められ、セラミックは高分子材料・金属に代わる次世代材料として、技術開発が注目されている。そこで今回は次世代基板材料などとして実用化が進められているセラミックについて公開された特許を収集し、技術開発動向について調査を行っていく。

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大学保有知財俯瞰分析に基づく産学連携マッチングの可能性

大学が民間企業から受け入れる共同研究費­および共同研究実施件数は­近年続伸している。一方でこれまでの産学連携関連の調査報告によれば、解決が待たれる課題も見えてきている。課題の中で目立つものとして、研究領域、研究者のマッチングに関連のものが多い。情報の網羅性を備えた効率的なマッチングチャネルの登場が期待されている状況であり、特許ビッグデータを用いた俯瞰分析が活用できる可能性がある。本レポートでは、2018年3月時点での国内大学総合ランキング上位10校の大学を対象に、大学が出願した特許の俯瞰分析を実施、大学が特許を出願している研究分野を可視化し、研究分野、研究者の探索の可能性に関して検討した。

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任天堂の技術動向分析

スマートフォンの販売以降ゲームは、モバイルゲーム(またはスマホゲームとも呼ばれる)と家庭用テレビゲーム機といった、同業種内の競争から異業種間の競争へ変化している。任天堂は、eコマース事業を手掛けるディー・エヌ・エー(2432)との業務・資本提携を2015年に行っている。2016年には、同社の関連会社である株式会社ポケモンとナイアンティックにより共同開発されたスマートフォン向け位置情報ゲームアプリ「Pokemon GO」を世界の主要各国でリリースし、爆発的なヒットを飛ばした。
本レポートでは、任天堂の研究開発/技術開発の動向を明らかにするため、同社の出願した特許を対象にクラスター分析を試みた。

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5G時代到来:世界の技術動向を視る

2018年2月に平昌オリンピックが開催された。現場にいるかのようなリアルな感覚を超高精細画像配信で視聴者に届ける世界初の5Gトライアルサービスを、韓国最大の通信事業者KTが実施、この5Gトライアルでは、INTEL、ERICSSON、SAMSUNGが技術を提供した。5Gは、現在規格化が進行中の次世代無線通信システムとして世界中で話題になっている。日本は2020年の東京オリンピックまでの5G実現に向け、積極的に研究を進んでいる。本レポートでは、特許情報を俯瞰し、直近の5G技術動向および主要プレーヤーの技術ポートフォリオに関して分析した。

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電気自動車 (EV) の躍進で重要度を増す電力 ー電力会社の技術開発状況ー

次世代のモビリティとして電気自動車(EV)の増加が見込まれている。各国が打ち出しす政策的な取り組みもあり、トヨタ自動車をはじめ、各自動車メーカもEV開発に力を入れている。 EVの普及の可能性が高まるなか、重要度を増すのはエネルギーソースである電力である。 日本において、電力会社各社はどのような技術開発を行っているのか、またその開発にはEVによる需要増加やそれに伴う負荷変動は織り込み済みであるのか、といった点に関心が持たれる。2001年以降に公開された電力会社各社の特許をもとに、電力会社の技術開発動向、とくにEVあるいは負荷変動への対策について明らかにするため、クラスター解析による分析を試みた。

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Google中国市場再参入の鍵を握るTencentとの協業分析

最近、Googleが中国市場への再参入を検討している。今回は、SNSを手掛ける世界最大規模の総合IT企業であるTencentをパートナーとして選んだ。2006年の初参入時では、単独参入を行ったがうまくいかず2010年に一度撤退している。この失敗を踏まえ、パートナーと組んでの再参入である。2018年1月の発表では、「長期にわたる特許の共有で合意」したと言われている。但し、共有する内容について「幅広い範囲の製品と技術」と述べるにとどまり、詳細については語られていない。本報告では、具体的に、どの技術分野での共有がなされる可能性があるかを調べるべく、両社の特許の技術内容と、その技術類似関係を調査した。

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日本で投資拡大中のKKRは日立国際買収で相乗効果を生み出すか

米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)は2017年12月9日、日立製作所子会社の日立国際電気について、日立製作所が保有する51.67%を除く日立国際電気の普通株式に対する公開買付けを完了したと発表した。KKRは近年日本企業の買収を活発化させている。2014年のパナソニックのヘルスケア事業を皮切りに、パイオニアのDJ機器事業、日産系サプライヤーのカルソニックカンセイ、同じく日立系の日立工機のTOBなど、いずれも技術開発を行う企業であり、各社の間に技術開発上の相乗効果が見込める可能性がある。本レポートでは、KKR傘下企業の国内特許出願を対象に各社の間の相乗効果を探った。

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「デジタルメディスン」におけるベンチャー企業と大手製薬企業の技術親和性評価

医療ビックデータ・人工知能・IoTとライフサイエンス技術との融合は、医療や創薬のパラダイムを根底から変革し、P4医療に向けた動きを加速している。活躍が期待されているのが、関連分野のIT技術に特化し、創業されたベンチャー企業だ。2003年に創業したベンチャー企業Proteus Digital Health (PDH) はITと医薬品・医療機器技術を融合させた製品・サービスの研究開発を主事業とする。本レポートでは、①PDHの全体の特許を事例に、俯瞰分析を用いて、デジタルメディスン関連技術を抽出し、技術動向分析を行った。②PDHとノバルティスグループ、大塚製薬グループ の医薬品および医療機器技術の親和性評価に関して検討した。

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テレビに関する日韓の技術開発動向

テレビがブラウン管から液晶に変わって久しい。当初、日本メーカーの独壇場であったが、近年はサムスンやLG電子の販売数が伸びており、ディスプレイパネルの自社製造から撤退したメーカーも多い。一方で、日本のメーカーが開発した画像処理技術を用いた4Kテレビを量販店がプライベートブランド製品として販売し、すぐに完売しているなど、日本メーカーがもつ要素技術を有効活用する事例も出てきている。 そこで、今回はテレビに関連した技術開発の動向をVALUENEXが提供しているTechRadarを用いて分析する。

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ゲームチェンジャー「全固体電池」の技術動向分析

 今、全固体型リチウムイオン電池(以下、全固体電池)に大きな注目が集まっている。東京モーターショー2017の記者会見では、トヨタ自動車・副社長のDidier Leroy氏が、全固体電池の2020年代前半の実用を目指していると述べた。更に、2017年12月には、ホンダや日産も全固体電池の開発に取り組んでいることを明らかにした。ますます電池がキーデバイスとなる。全固体電池の用途はEVだけではなく、超薄膜にすることでICカードやIoT端末への搭載当、用途の大幅な拡大が期待される 。そこで本レポートでは、日本国公開特許公報データをもとに、全固体電池関連の技術動向およびプレイヤーの分析を行った。

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満を持して日本上陸したAmazon Echo・Google Homeの基盤技術…音声認識技術の最新動向

2017年秋、かねてから米国で話題となっていたスマートスピーカーAmazon Echo・Google Homeが満を持して日本に上陸した。スマートスピーカーは搭載される音声認識アシスタントを介して、音楽の再生や家電のon/offなどができるデバイスである。米国では3500万人以上のユーザーがスマートスピーカーを利用しており、Amazon、Googleに引き続きMicrosoftやソニー、LINEなども続々とスマートスピーカー市場に参入を発表し、商品を投入している。 そこで今回はスマートスピーカーの基幹技術である音声認識技術について公開された特許を収集し、技術開発動向について調査を実施した。

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完全無人化目前の駐車支援に関する 日本企業と海外企業の異なる技術開発領域

「第24回ITS世界会議」で、アイシン精機をはじめとするアイシングループによる、自動バレーパーキングシステムのデモンストレーションが行われた。駐車支援システムは2000年中頃に実用化され、市場規模としては、2016 年時点で約500万弱の搭載車が、2025年には4000万台近くまで達するとする予測もある。様々なプレイヤーが実用化・高度化に向けて取り組んでおり、市場規模は大きく拡大することが期待されている。実際に開発を行っているプレイヤーとその注力分野を明らかにするため、駐車支援システムに関する技術開発動向の分析を試みる。

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M&A事案における事業会社間の技術親和性評価の可能性

日本企業が関わるM&A件数は、年々増加傾向にある。M&A取引においては、対象会社の事業内容、経営の実態、経営環境、保有技術を詳細に調査するデューデリジェンスが実施される。ビジネス、ファイナンスDDなどは専門家が担当することが多く、手法やプロセスが確立されているが、技術DDは技術的分野が多岐にわたり、知財保有数が膨大であるケースである事案が多く、限られた評価期間では、量と質の両面で満足した技術的評価を実施することは困難と言わざるを得ない。本レポートでは、キヤノンによる東芝メディカルシステムズの買収を事例に、特許の俯瞰分析を用いて、定量的な技術親和性評価の可能性に関して検討した。

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太陽電池と蓄電池 ー再生可能エネルギー利用促進に向けた技術動向ー

再生可能エネルギー(RNE)の低コスト化が世界的に加速している。2017年に丸紅がアラブ首長国連邦で着手した大規模太陽光発電事業では、3円/kWh以下のコストを実現するとして話題となった。このまま低コスト化が進めば、RNE導入がさらに促進するものと考えられる。一方で、RNEを系統に大量に接続することはリスクがある。RNEによる発電は、まさに自然任せであり、太陽光発電をはじめとするRNEの発電量が電力需要を上回ってしまった場合、何らかの形で処分する必要が生じる。このような問題を回避する一つの手段として考えられるのが、RNEと蓄電技術の組み合わせである。そこで、太陽光発電と蓄電池の組み合わせについて、日本国内での開発動向を明らかにするため、日本国公開特許公報をリソースとしてクラスター解析を行った。

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実用段階に入りつつある量子コンピュータの開発動向

現在の一般的なコンピュータは、状態として0か1かの2値状態であるビットしか持ちえず、多数の状態を計算する場合は、ビットの組合せで状態を表現し、状態ごとに計算を行う必要がある。一方、極微な世界などで成立する量子力学の枠組みでは、0と1のどちらでもある重ね合わせの状態が存在する。一般的なコンピュータで状態毎に行った計算は、重ね合わせの状態を用いれば1回で全ての状態の計算が完了可能となり、飛躍的に計算速度が向上すると言われている。本レポートでは、量子コンピュータの技術開発動向を調査すべく、米国で公開された特許公報を元に分析を行った。

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