近年、情報技術の発展とともに、データ量が爆発的に増大しており、これらのデータを人間が読み解いて、より良い意思決定や行動に活かそうとする動きが活発である。しかし、人間の情報処理能力には限界があるため、データや数値の単純な羅列では知見を得ることは難しい。そこで、人間の知覚の中でも多くの情報量を占める視覚を刺激する「データ可視化」は重要な技術の1つであろう。そのような背景から、弊社では、『世界に氾濫する情報から「知」を創造する』というミッションを掲げ、2006年の創業からデータ可視化・分析アルゴリズムを提案・活用し、様々なクライアントの戦略立案や意思決定を支援してきた。
Read More2年近くに渡るパンデミックの状況下で人々の生活様式は大きく変化しており、「コロナうつ」といった言葉も出現するなど心理面に大きな影響を与えている。本稿では、COVID-19パンデミックがもたらした心理的課題について考察する。心理的課題を把握する方法として、社会心理学に関する学術文献に着目した。社会心理学においてどういった課題が研究されているかを概観することによって、社会における心理的課題を捉えることができると考えられる。本稿では、COVID-19パンデミックが起こる前後に発行された社会心理学に関する学術文献を解析することで、パンデミックがもたらした心理的課題を把握する。
Read More近年、人工知能 (AI) が世の中の至る所に普及しているが、科学においても例外はない。従来では、計算による科学アプローチとは、方程式を数値的に解く演繹的な方法、すなわちシミュレーション (第3の科学アプローチ) であった。AIによる推論が可能になった現在では、帰納的なアプローチたるインフォマティクス (同第4) が出現した。このインフォマティクスたるや、データさえあれば複雑な数値計算を要せずに可能で、場合によっては精度がシミュレーションを超える。本レポートでは、この新しい科学アプローチであるインフォマティクスの開発動向を、科学技術の世界の縮図と言える米国での特許を用いて分析を行った。
Read More2021年3月、向こう5年間の「第6期科学技術・イノベーション基本計画」が閣議決定された。重要な政策を検討する場として、総合科学技術・イノベーション会議の中に様々な専門委員会がある。その中の1つに「世界と伍する研究大学専門調査会」があり、世界のトップ大学と国内大学に関して、人材・資金・ガバナンスとった観点から、世界と伍する研究大学を実現するために必要な制度改革及び大学ファンド事業に係る制度について調査している。そこで本レポートでは、我が国の研究力強化への貢献の一環として、専門調査会で議論されている日米大学が保有する技術の全体像と日米の産学連携の違いについて、特許情報を用いて調査した。
Read More将来、コンピュータ化、AI化により多くの雇用が失われると予想されているが、逆に今後必要とされる職業はAI開発である。AIは突き詰めれば数学であり、数学が社会で重要視されつつある。21世紀になって注目を浴びつつある数学的技術としてパーシステント・ホモロジー、位相的データ解析がある。これは材料構造や情報ネットワークなど、一見差異が分かり難い構造を、分解能を連続的に変化させても持続的 (persistent) に出現する位相構造 (homology) に注目して、差異を見つけ出す方法である。
本レポートでは世界におけるパーシステント・ホモロジーの動向を調べるべく、各国の公開公報を基に分析を行った。
Read MoreIPビジネス情報のメディアプラットフォーム、英「IAM」のコーナーの一つである「PATENTS」に、特許をテーマとした掲載された記事にVALUENEXの俯瞰図が活用されています。
The National Academy of Inventors and the Intellectual Property Owners Association teamed up again this year to produce the Top 100Worldwide Universities Granted US Utility Patents in 2019 ranking. The Regents of the University of California was crowned the top recipient,with 631 grants.
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