IPBC Global 2017
概要
知財関係者にとって、コンバージェンス (様々な産業が融合し、新しい産業に収斂していくこと) は重大な問題となっています。イノベーションや新しいテクノロジープラットフォームによって、それまで垣根があった産業同士が融合してきており、これまでの知財マネジメント戦略は、新しく生まれ変わる必要があります。IPBC Global 2017は、このような変化を反映したプログラム構成となっており、様々な角度から知財コミュニティの挑戦を検証することができます。 例えば、下記のようなテーマを議論します。
世界規模で知財を構成する方法
最高の知財ポートフォリオを構築する方法
目的にあった標準体系を構築する方法
新しい環境の中で、ライセンシング及びセールス機会を最大化する方法
エキシビション
世界中の知財ビジネスに関するプレイヤーが、各々のサービスを展示します。VALUENEXでは、UI/UXを刷新したグローバルモデルの知財ビッグデータ解析ソフトウェア"VALUENEXRadar"を展開する予定です。
パネルディスカッション
当社代表の中村が、パネルディスカッション"The state of play(現状)"に登壇します。本セッションでは、下記の観点から、米国・欧州・アジアにおける特許市場の現状、そして今後の発展について議論します。
Values and volumes (価値と量)
What’s selling, what’s not (売るものと売らないもの)
Who is buying and why (誰が買うか、そしてその理由)
事後レポート
10周年を迎える国際的な知財ビジネス会議「IPBC Global 2017」がオタワで開催されました。パネルディスカッションとエキシビションに分かれており、前者ではグローバルで活躍しているオピニオンリーダーが議論を展開し、後者ではスポンサーを務めるサービスプロバイダーがブースを構えています。今回は、企業知財担当、弁護士・弁理士、サービスプロバイダー等、500名以上が参加しました。
VALUENEXはIPBC Global 2017のゴールドスポンサーを務め、パネルディスカッションでのスピーチやエキシビションでの出展を行いました。その様子を少しレポーティングさせていただきます。
パネルディスカッション
弊社代表の中村が、「The state of play」という題目のパネルディスカッションに参加しました。モデレーターはRichard Lloyd氏(North America editor, IAM)、パネラーはAnders Arvidsson氏(CEO, Parallel North IP)、Subash Krishnankutty氏(Vice president, IP licensing and business development, Kudelski Group)、Jamie Siegel氏(CEO, Cerebral Assets)そして弊社代表の中村達生(Founder and CEO, VALUENEX, Inc.)というメンバーでした。
主な議題は、米国・欧州・アジアにおける特許市場の現状や動向です。法制度やパテント・トロール等の話題も活発に議論されていました。代表の中村からはM&Aを積極的に進めているアジア企業(アリババ、ソフトバンク、鴻海)の特許ポートフォリオ分析に関するプレゼンテーションを行いました。これらの企業は、米国・欧州企業のM&Aや特許買収を行い、急速に特許ポートフォリオを形成しています。そして、今後のライセンシング動向は、これらアジアの企業から米国・欧州への経路が活発になるのではないかという仮説を提示しました。
エキシビション
ブースでは、VALUENEX Radarのデモ、解析事例の紹介等を行いました。多くの企業知財担当者、弁護士・弁理士、競合・協業可能性企業等、幅広い方々が訪問してくださいました。特に今回は、2017年4月に業務提携を発表した三菱UFJモルガン・スタンレー証券との共同レポート「Discontinuous Innovation to Fuel Auto Industry’s Greatest Revolution in a Century(非連続イノベーションが自動車産業に迫る100年ぶりの大変革)※1」の抜粋版を配布させていただき、金融・知財情報解析のファーストステップとして非常に注目されました。
※1 ダウンロードすることが可能です。
IPBC Asia 2017への参加(10月29日~31日開催予定)
また、2017年10月29日~31日には、東京でIPBC Asia 2017が開催されます。こちらでもVALUENEXはゴールドスポンサーを務めており、代表の中村がモデレーターを担当するパネルディスカッションもあります。「Big Challenge」という題目で、ますますビジネスアセットの中で重要な位置を占める(知財)データ活用について議論されます。パネリストとして、デクスター・テオ氏(IPOS: IP Office of Singapore)、戸田裕二氏(株式会社日立製作所 理事・知的財産本部長)、上野剛史氏(日本アイ・ビー・エム株式会社 理事・知的財産部長)が登壇されます(2017年7月3日現在)。最近のトピックとしては、IPOSの特許分析レポート「Singapore Patent Landscape Report 2014」が、Patent Information Users Group(PIUG)から「Stu Kaback Business Impact Award 2017」を政府機関で初めて受賞しています。非常に面白いセッションになると思うので、是非、IPBC Asia 2017に参加される方は、本セッションに足を運んでいただければ幸いです。
パネルディスカッション情報
Big challenge
In the interconnected world, data is a business asset of immense value. Understanding its potential and who owns it is key.
Visualising the competitive landscape
Enhanced customer intelligence
Securing proprietary rights