車載モーターで売上高4兆円を狙う日本電産と 次の買収先選択肢

2017年7月12日

車載モーター売上高4兆円を狙う日本電産

日本電産(6594)は先月16日、重点分野である車載モーターの売上高を2030年度に「(16年度比15倍の)4兆円に拡大する」との見方を発表した。2010年3月に「車載用モーターで必ず世界一になる。断トツのシェアをとる」と宣言してから7年、同社は着実に車載モーターの売上高を伸ばしてきたとみられるが、2030年度には現状の15倍の圧倒的な拡大が必要となる。本レポートでは、まずその原動力となる同社の車載モーターへの技術開発の注力状況を明らかにする。その上で、これまで買収により事業を拡大・強化してきた同社にとっての車載分野の次の買収先を占うべく、当社の提供する特許俯瞰解析ツールTechRadarによる分析結果を紹介する。

車載モーターに拡大した日本電産の特許ポートフォリオ

分析対象としたのは、「日本電産」を出願人・権利者に含むか、もしくは車載モーターに関わる国際特許分類*を含む1993~2016年に公開された日本国公開特許公報、公表特許公報、再公表特許約18,000件である。
 TechRadarにより作成された特許俯瞰図によると、右側に日本電産の領域、左側に車載モーターの領域が広がっている。日本電産の領域には、主にスピンドルモーター、カメラ用シャッタなどの領域がみられる。一方、車載モーターの領域には車両駆動用モーター、電動パワステなどの領域がある。


*IPC:B60またはB62Dを含む集合のうち、H02Kを含むもの